コラム

COLUMN

令和5年度 新型コロナウイルスの治療薬について

WBC全勝優勝という快挙に酔い、春の訪れと共に新型コロナ感染症は激減し、何時になく爽やかな季節となりました。海外とは違い、全員がマスクをしている我々は新型コロナウイルス第9波の前兆を前に、GW後には感染症法上5類に変更されます。今後どういったリスク管理をすべきか岐路に立っています。

5類になると感染者の療養期間は7日から5日に短縮され、明らかに感染リスクは高まりますが、ワクチンと抗ウイルス薬(ゾコーバ、パキロビット)という武器がありますので、それを十分に活用し、社会活動を維持していくことが重要になってきまます。
当院では感染者には必ず抗ウイルス薬を推奨します。
理由は感染早期に投与することで、ウイルス量が減少し、症状の軽減や後遺症(発生率12%)の発現を減少させることができるからです。残念ながらどういった人が後遺症を発症するかわかっていませんので、広く薬を投与することが、重要です。
今年の10月までは公費で治療を受けることができますので、発熱時にはお問い合わせください。

治療薬はご存じの通り、我が国初の3CLプロテアーゼ阻害剤(ゾコーバ)を塩野義製薬が開発に成功し、すぐれた効果が証明され、さらに副作用極めて少ない、よい薬です。

ワクチン接種について、当院は感染症の診断治療に注力するために、行っておりません。
他院や集団接種会場(茨木保健医療センター)で接種してください。
ワクチンの副反応を心配される方も増えてきましたが、重症化予防、後遺症予防効果があるのは事実です。ウイルスは12%持続感染し、人体に悪影響を及ぼしますが、ワクチンは体内にとどまらず分解されますので、どちらが安全かはおわかりになるでしょう。最後にワクチンと抗ウイルス薬と個々の感染対策が大事です。体調を整えて日々を過ごしてください。

*発熱患者は当院では30分に1名または1家族を診察しています。1日最大14組の診察しかできません。事前に電話にてご連絡ください。

072-631-8808

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