コラム

茨木市で胃がんの診療・検査　原因と予防

内科や消化器内科のクリニックで胃カメラ（胃がん検診）を受ける前に、胃がんの原因と予防するための方法について知っておきましょう。

胃がんの原因

• ピロリ菌
  胃がんの原因の大部分を占めているのがピロリ菌です。胃の中に生息するピロリ菌は胃の壁を傷つけて炎症を起こし、慢性胃炎や胃潰瘍、胃がんを引き起こします。
  胃カメラやピロリ菌検査で保有していることがわかったら、ピロリ菌を除菌する治療をおすすめします。
• 塩分
  塩分の多い食事を摂り続けていると、胃の粘液がはがれ粘膜を傷つけやすくなります。炎症が慢性化するとピロリ菌がさらに炎症を広げるため、胃がんを引き起こす原因となり得ます。
• 飲酒
  アルコールには発がん性があるため、“多量”の飲酒を続けていると胃がんや様々ながんを引き起こす原因となり得ます。
• 喫煙
  喫煙は肺がんの原因として有名です。また、喫煙によって胃の粘膜が縮こまり、慢性の萎縮性胃炎を起こすことがあります。進行すると胃がんを引き起こす可能性があるので注意が必要です。

胃がんの予防法

• ピロリ菌の除菌
  最も重要な胃がん予防法の1つがピロリ菌の除菌です。一般的に2種類の抗生剤を1週間飲み続け、ピロリ菌を除菌する治療を行います。
  ただし、ピロリ菌を除菌したからといって胃がんのリスクがゼロになる訳ではありません。除菌後の5年間は年に1回程度の頻度で胃カメラの検査を行う必要があります。
• 減塩
  塩分の多い食事も胃がんを引き起こす原因となるので、減塩を心掛けましょう。外食や加工食品の摂取を控えたり、毎日の調理に減塩の調味料を取り入れたりするなど、工夫が必要です。
• 胃の負担を減らす
  刺激によって胃の粘膜が炎症すると、傷ついた粘膜の細胞ががん化しやすくなるので、胃の負担を減らすことが欠かせません。辛すぎる食べ物や甘すぎる食べ物、熱すぎる食べ物や油分が多すぎる食べ物は避け、ヨーグルトや梅干し、野菜や果物などを積極的に食べましょう。
• 生活習慣を見直す
  胃腸などの消化管を休めるためには、しっかりと睡眠を取ることが大切です。また、適度な運動は消化活動を活発にします。

茨木市で内科診療・検査　胃カメラの頻度は？

胃がんなどを発見するための胃カメラの検査は、どのくらいの頻度で受ければいいのでしょうか？

まずは、35歳までを目途に一度胃カメラの検査を受けてみることをおすすめします。これは、胃がんの主な原因となるピロリ菌を40歳までに除菌しておくことで、胃がんのリスクを減らすことができるからです。

また、民間のクリニックや病院などの医療機関では、40歳を過ぎてから年に1回の検査をすすめています。厚生労働省でも50歳を過ぎたら、2年に1回は自治体の胃がん検診、バリウム検査または胃カメラの検査を受けることを推奨しています。

他にも、血液検査でピロリ菌抗体と胃の粘膜の萎縮の有無を調べる、胃がんリスク検診が最近では注目を集めています。茨木市にお住まいの方で対象となる人はぜひ、受診を検討してみてください。